◆「魚を与える」と「釣り方を教える」のちがい
むかし中国のことわざに、こんな言葉があります。
「人に魚を与えれば一日食べていける。魚の釣り方を教えれば、一生食べていける。」
これはとても有名なお話ですが、人生に置きかえて考えると、とても大切なことを教えてくれます。
たとえば、困っている人にお金をあげることは親切かもしれません。
でも、それではまた困ったとき、また誰かに頼ることになります。
でも「どうやってお金を生み出すか」を教えてあげたら?
その人は自分の力で生きていけるようになります。
つまり、人に頼らなくても、人生を立て直す力がつくんです。
◆魚の話から学べる本当の教訓
ある日、ある旅人が2つの村に立ち寄りました。
A村では、旅人が魚を渡すと、村人はよろこんで食べて終わり。
B村では、旅人は魚を渡さず、「釣りのやり方」を教えました。
1年後、A村は相変わらず「魚ください」と旅人を頼っていました。
でもB村では、村人たちが自分で魚をとり、ごちそうを旅人にふるまってくれたのです。
ここからわかることは…
一時的なやさしさは、人を弱くしてしまう。
本当に人のためを思うなら、「自分で立ち上がる力」を育てることが大切なんです。
◆でも…なぜ多くの人が「魚をねだる人」になってしまうのか?
「もう魚をもらうだけの人生はやめたい」 「自分の力でお金を生み出したい」
そう思っても、多くの人が途中であきらめてしまいます。
それはなぜか?
釣りには、楽しいことばかりじゃなく、つらいこともあるからです。
釣りざおが折れてしまった
寒くてつらい
他の人にバカにされる
成果が出ない日が続く
そうなると「やっぱり誰かに魚もらったほうが楽だよね…」と心が折れてしまうのです。
◆本当に必要なのは「つらさを超える力」
大事なのは、魚の釣り方だけではありません。
つらいときどう立ち上がるか
失敗したときどう心を立て直すか
陰口や批判をどう受け流すか
こういった「心の力」を育ててくれる人がそばにいるかどうかが、とても大切なんです。
どんなにいいノウハウを学んでも、心が折れてしまったら意味がありません。
理屈だけじゃ人は動けない。
人間は「感情」で生きているんです。
だからこそ、自分が変わりたいと強く願うなら、 あなたを励まし、支えてくれる人と一緒に学んでください。
◆あなたは変われる。心からそう思うなら
「もうこんな人生いやだ」 「私はもっとできるはずだ」 「このまま終わりたくない」
そんなふうに強く思ったなら、あなたは絶対に変われます。
もちろん、途中で邪魔してくる人もいるでしょう。
でも気にしないでください。
彼らの多くは、自分の人生に満足していないから、他人の夢を壊したくなるのです。
だからこそ、そういう人たちの“逆”を行きましょう。
そしてできるだけ、 「自殺レベルの挫折」を乗り越えた、やさしい人から学んでください。
本当に苦しんだ人は、人にやさしくなれます。 あなたの痛みに寄り添ってくれます。
自分の感情を大切にする人こそ、最後に幸せを手に入れる。
富も、成功も、心の力から生まれるのです。